病院に行く
病院に行ってみる。
脳にデキモノできたから何とかしてくれと、白衣の受付嬢に相談すると、
外科に行くことを勧められる。
う~む、できれば脳外科に行ってみたいのだが、相談した手前外科の受付を済ませる。
CTスキャンなるものを受けたいんす。できればレントゲンも撮ってみたいんす。
外科の診察室の前でダダをこねていると、外科でCTスキャン受けたきゃ明日来いや
となったので、明日も懲りずに行ってみようかと思います。
自分の言いたいこと言うのは、簡単なようで難しい。
伝えたいことほど、伝えにくく伝わりにくい。
前にも話に出てきた映画監督の柳町監督、幸運にもお話しする機会を得るのだが、
話に説得力があるだけでなく滞りなく言葉が出てくるのには、感銘を受ける。
これは、一見簡単なようで難しい。
監督の映画も、一見簡単なことをしているようで、それを再現しようとなると難しい。
一つの絵を織り成す構図と、動的な人の流れと静的なストラクチャーの計算。
監督の才能やセンスを盗むことは、到底私にはできないが、真似るべきはその洞察力。
日常の風景を、いかに注意深く観察するか。
この鋭いインプットが、空間を埋めていく創作時のアウトプットに繋がると思う。
なんでもない風景や、見慣れていて見過ごしがちになってるものに、
新しい価値を見出すことも人生の彩りなのかもしれない。